【8月27日 AFP】ロシア水文気象環境監視局(Rosgidromet)は26日、同国極北のミサイル実験場で今月8日に発生した爆発事故の際、放射性同位体が放出されたと発表した。

 事故では研究員5人が死亡し、放射線量が急激に上昇。しかしロシア当局は数日間、核物質と爆発との関連を認めてこなかった。

 地元メディアが報じた水文気象環境監視局の調査結果によると、爆発後すぐにストロンチウム、バリウム、ランタンといった腐敗性の放射性同位体が放出された。また独立系ニュースサイト「AtomInfo.ru」のアレクサンドル・ウバロフ(Alexander Uvarov)編集長が国営ロシア通信(RIA)に語ったところによると、放射性同位体はウランの核分裂で生じたもので、人に脅威を及ぼすことはないという。

 しかし、国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)のロシア事務局は水文気象環境監視局の数値について、国営原子力企業ロスアトム(Rosatom)による先の発表と矛盾すると指摘。健康上のリスクはあり得るとし、周辺地域での放射性物質による汚染について完全なデータを公開するよう当局に求めた。

 水文気象環境監視局は先に、事故のあった実験場から約30キロに位置するセベロドビンスク(Severodvinsk)で基準値の最大16倍に達する放射線が観測され、2時間半で通常の値に戻ったと発表していた。(c)AFP