【8月26日 AFP】40年にわたって女性のスタジアムでのサッカー観戦を禁止してきたイランが、10月に行われる2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)のアジア2次予選で、女性ファンのスタジアム入場を認めることが分かった。スポーツ・青少年省の職員が25日に明かした。

 この件に関しては、カタールW杯のアジア予選で女性の現地観戦を認めるよう、国際サッカー連盟(FIFA)がイランへの働きかけを強めていて、意向に従うかどうかの返答の期日を31日に設定し、従わない場合は何らかの制裁が科される可能性もあるという報道が出ていた。

 その期日に先立って、スポーツ・青少年省で法務と地域問題を担当する職員が国営イラン通信(IRNA)に対し、「女性は、2019年10月10日にテヘランのアザディ・スタジアム(Azadi Stadium)で行われるイラン対カンボジアのW杯予選を観戦できる」と明かした。

「(女性のスタジアム入場は)法的に禁止されているわけではないし、われわれは現在取り組んでいるインフラの拡充を進めなければならない」「あらゆるレベルで女性の成功に必要な条件を整える、というのがわれわれの考え方だ」

 イランでは1979年の革命以降、荒っぽい雰囲気と半裸の男ばかりの環境から女性を守るという名目の下、外国人を例外として、女性のスタジアム入場を認めない方針をとってきた。(c)AFP