【8月26日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第12戦の英国GPは25日、MotoGPクラスの決勝が行われ、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)が、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)の世界王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)との激戦を0.013秒差で制し、優勝(今季2勝目)を飾った。

 しかし、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)は、1周目でペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)とのクラッシュで担架で運ばれ、総合順位で首位に立つマルケスが2位ドビツィオーゾとの差を78ポイントにまで広げた。

 モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が後方から追い上げて3位でフィニッシュした。

 リンスは、最終コーナーを出てからの驚異的なオーバーテークについて「信じられない。言葉では説明できない。バモス(スペイン語で『やった』の意)!」とコメントした。「冷静さを保ち続けた。最終コーナーは信じられないものだった。彼よりもずっと速かったし、最終的に勝利を手にした」

 一方のマルケスは、最後に抜かれて敗れたのは残念だったが、総合優勝の可能性を高めてレースを終えられて満足しているとし、「総合争いに関しては、もちろんうれしく思う。だが、きょうのレースに関してはそうじゃない。最後の直線で抜かれたのだからいい気分ではない」と話した。(c)AFP