【8月12日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第11戦のオーストリアGPは11日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が優勝。年間順位争いで、トップを独走するレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)との差をわずかに縮めた。

 最終周でマルケスを抜き、開幕戦のカタールGP以来となる今季2勝目を挙げたドビツィオーゾは「最終コーナーで抜けるとは思っていなかったけど、最後だったし絶対にトライしないといけなかった」「あのときはものすごい力を感じていたし、賭けに出なくちゃならないこともある」とコメントした。

 一方のマルケスは、総合優勝5回など輝かしいキャリアを送る中で、オーストリアGP初優勝は今年もお預けとなった。マルケスはドビツィオーゾの走りを称賛し、BTスポーツ(BT Sport)に対して「2位で終われてうれしいよ。もちろん最後のコーナーでやられたけど、リアタイヤがかなり滑っていた」「ドビは素晴らしい走りをしたし、現時点で僕らがまだ58点リードしているから、これを続けなくちゃいけない」と話している。

 ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が3位に入り、一方でアルマ・プラマック・レーシング(Alma Pramac Racing)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)ら4選手は転倒した。

 年間優勝7回の実績を持つモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、2位に入った4月の米国GP後では最高となる4位入賞。しかし年間ポイントでは、マルケスに127ポイントという大差をつけられている。

 次戦の英国GPは、シルバーストーン(Silverstone)で8月25日に決勝が行われる。(c)AFP