【8月18日 AFP】ニュージーランドとオーストラリアによるラグビーの定期戦「ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)」が17日に行われ、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は36-0でワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)に圧勝。前週の屈辱的な敗戦から立ち直るとともに、強さが健在であることをライバル国に強烈に印象付けた。

 試合前にはメディアから「オールド・ブラックス」や「峠を越えた」などとやゆされたニュージーランドだが、経験を存分に生かして5トライを奪取。逆に相手には1本のトライも許さず、完勝を収めた。

 その一方でスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、経験豊富なベン・スミス(Ben Smith)とリコ・イオアネ(Rieko Ioane)に代わって若いジョージ・ブリッジ(George Bridge)とセブ・リース(Sevu Reece)を抜てきする采配を見せ、2人もトライで指揮官の起用に応えた。

 ニュージーランドがテストマッチでオーストラリアを無得点に抑えるのは、2012年以来通算8回目となる。わずか1週間前の歴史的な大敗とは打って変わった圧倒的な勝利を収めたニュージーランドは、17年連続のブレディスローカップ保持も決めた。

 一方のオーストラリアは、オールブラックスの要塞イーデン・パーク(Eden Park)での敗戦の歴史を今回こそ終わらせるべく自信を持って敵地に乗り込んだが、1986年を最後に同会場では勝てていない。(c)AFP