【8月18日 AFP】17日に行われた米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)対クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)戦で、判定に猛抗議したヤンキースの監督ら3人がまたしても退場処分を宣告された。

 退場を命じられたのはアーロン・ブーン(Aaron Boone)監督と、外野手のブレット・ガードナー(Brett Gardner)、そして登録抹消中のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)の3人。

 試合が緊迫したムードに包まれたのは6回裏、グレイバー・トーレス(Gleyber Torres)のこの日2本目となるソロ本塁打でヤンキースが6-4とリードを2点に広げた直後、キャメロン・メイビン(Cameron Maybin)が三振を取られたときだった。

 3個目のストライクの判定に納得がいかないメイビンは、その場にとどまってベン・メイ(Ben May)球審の判定に抗議。その後、ベンチへ戻ったメイビンに代わって抗議を続けるブーン監督に対し、球審が退場を宣告すると、監督に同調するヤンキースベンチに対して、今度は一塁塁審がガードナーとサバシアの退場を言い渡した。

 ヤンキースが判定に抗議して退場を命じられるのは、今季これが初めてではない。バットでベンチの天井を突くアピールをして退場させられたガードナーは、前週のトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)戦でも同様の行為で退場になっている。

 ブーン監督に至っては、退場は今季4回目。中でも7月18日の試合では、自身に退場を宣告した新米球審のブレナン・ミラー(Brennan Miller)氏に対してわけの分からないことをわめき、チームの打者たちが「カンカンに怒っている」と叫んだ。

 一つ前の打席で本塁打を打ったトーレスは、これがシーズン7試合目となる複数本塁打で、22歳でのこの記録はメジャー史上最年少だった上、ヤンキースではベーブ・ルース(Babe Ruth)氏、ミッキー・マントル(Mickey Mantle)氏、アレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)氏に続く快挙だったのだが、退場騒ぎのせいで記録から注目がそれてしまった。

 それでもヤンキースは、先発のジェームズ・パクストン(James Paxton)が5回6安打4失点と不安定な中、トーレスの他、ディディ・グレゴリアス(Didi Gregorius)とDJ・ルメイユ(D.J. LeMahieu)にも一発が飛び出して6-5で逆転勝利。ここ19試合で16勝目を挙げ、貯金は41個にまで増えている。

 この日、先日の米野球殿堂入りを祝福するセレモニーに登場した元守護神のマリアーノ・リベラ(Mariano Rivera)氏も、今年のヤンキースならワールドシリーズ制覇を果たせない理由がないと話し、「彼らを止められるのは、神と彼ら自身だけだ」「今のチームは世界一になるのに必要なすべてを持っている。できない理由が見当たらないね」とコメントしている。(c)AFP