【8月18日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)は17日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第9シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が3-6、6-3、6-3で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、決勝に進出した。

 ジョコビッチ相手に金星を飾ったメドベージェフは、こちらも第16シードの伏兵ダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と優勝を懸けて対戦する。ゴフィンは6-3、6-4でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に勝利し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)大会初の決勝進出を果たした。

 前週のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)に続いてマスターズ1000で2大会連続の決勝に進出し、7月30日以降だけで15試合をこなしているメドベージェフは、「どうやって逆転したのか自分でも分からない。第1セットを終えてすごく疲れていたし、試合の強度についていける気がしなかった」と話した。

「だけど第2セットに勢いをつかむチャンスがやって来て、それに観客も力をくれた」「信じられないような試合ができたし、とてもうれしい」

 試合は序盤、ジョコビッチが優勢に進めているように見えたが、第2セットに入るとギアを上げたメドベージェフが反撃。このセットの最後の14ポイント中、12ポイントを獲得してセットカウントを1-1のタイに戻すと、最終セットもゲームカウント3-1と先行し、最初のマッチポイントを獲得して勝利を手に入れた。

 メドベージェフは、これで4月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2019)に続いてジョコビッチ戦2連勝。決勝の相手であるゴフィンとは今年、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で対戦し、戦績は1勝1敗の五分となっている。

 一方、いら立った様子のジョコビッチは、試合が終わるとバッグを担いで足早にコートを後にした。優勝した7月のウィンブルドン以来、今大会が久しぶりの実戦だったジョコビッチだが、大会連覇はならなかった。(c)AFP/Bill Scott