【8月15日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の北京国安(Beijing Guoan)は、かつて同クラブでプレーした元ホンジュラス代表FWのワルテル・マルティネス(Walter Martinez)氏が、12日に37歳で亡くなったと発表した。

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 マルティネス氏は米ニューヨークで心臓発作に見舞われたとみられており、悲しみに暮れる北京国安のファンは、本拠地の工人体育場(Workers' Stadium)に設置された即席の追悼ブースに花やアルコール類、タオルマフラーを供え、ろうそくに火をともした。

 現役時代、けがに悩まされたマルティネス選手は、母国ホンジュラスでプロキャリアをスタートさせると、2007年から08年、また2010年から12年にかけて北京国安でプレー。その後は米メジャーリーグサッカー(MLS)のサンノゼ・アースクエイクス(San Jose Earthquakes)にも所属し、2016年に現役を引退した。

 小柄なFWだったマルティネス選手は、ホンジュラス代表として49試合12得点という成績を残し、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)にも出場した。

 北京国安は発表文の中で「ファンを代表し、われわれはマルティネス氏のご家族に謹んでお悔やみ申し上げます」「天国にもサッカーがありますように。北京はこれからもあなたのことを恋しく思うだろう」と記した。

 北京国安のファンは中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」に、マルティネス氏がクラブ最後の試合後に大粒の涙を流し、大地震の際にも被害者に寄付したことなどに言及しつつ、同選手がなぜ人気だったかをつづった。

 ファンの中には、マルティネス選手との記念写真を投稿する人もいた。(c)AFP