【8月14日 CNS】中国・上海市の上海野生動物園(Shanghai Wild Animal Park)で8日、ユニークな夜間営業が始まった。来園客は涼しい夜の動物王国を探検できる。

 野生動物園の夜間営業は、上海市の「夜間経済振興」の試験プロジェクトの一つ。市民に夜を楽しく過ごせる場所を提供しながら、夜間消費の促進を図る企画だ。「動物園の奇妙な夜」をテーマに据え、100種類以上、5000匹近い動物たちをそろえ、ユニークなライトニングを施し、動物や自然とうまく融合させている。

 世界中には多くの夜行性動物がいる。トラ、ライオン、アライグマ、ベアードバク、オオアリクイなどがそうだ。夜行性動物や大型猛獣類は、昼間はほとんど眠そうな様子だが、夜のとばりが下りると、食べ物を探したり、身づくろいを始めたりと活動を開始する。夜間動物園では野生動物たちのこのような本来の生活を観察できる。

 園の説明によると、夜間動物園は、動物たちの生態を探り、光や影で秘境の雰囲気に浸ることを特色として、多くのテーマエリア、ユニークなショー、動物テーマのレストランや商業施設が用意され、来園客のさまざまなニーズを満たしている。

 園内の水路には、遊園道が設置されている。夜間の「水辺探索」では、白鳥の群れや、愛くるしいカピバラ、跳ね回るエリマキキツネザル、凶暴なヒクイドリなどが来園者の探訪のお供をしてくれる。

 異郷の風情を醸し出す踊り、シマウマ、アルパカ、インドゾウなどで組み立てられた「夜の動物大園遊」は、まるでお祭りのような楽しい気分を味わうことができる。(c)CNS/JCM/AFPBB News