【8月12日 AFP】イタリアのアルプス山脈(Alps)で、グイド・カミア(Guido Camia)さん(37)は火打ち石で火を起こし、昆虫食で飢えをしのぎ、森のシェルターをつくる方法を教えてくれる。

 元ケーキ職人のカミアさんは、今は「ネアンデルタール(Neanderthal)人のサバイバル・コース」を提供して生計を立てている。

 週末のコースでは、原始時代を描いた米テレビアニメ「原始家族フリントストーン(The Flintstones)」さながらに動物の皮をまとったカミアさんが、やりを持って岩を登ったり、はだしで川の魚を捕ったりするのを見ることができる。

 カミアさんは、もっと普通の服装でのコースも提供しているが、旧石器時代に対する情熱から、ネアンデルタール人の相棒が教えるコースというアイデアを思い付いたという。

 カミアさんによると、約40万年前から4万年前まで生存していたネアンデルタール人は非常に知的だった。「彼は火を発見した。あらゆる天候に適応することができた」とカミアさん。「あちこちに移動し、洞穴に住んだ放浪者だったが、小さなシェルターの建て方も知っていた」

 サバイバルの基本コースの料金は、野営シェルターの宿泊付きで、一人一泊80~100ユーロ(約9400~1万2000円)からとなっている。(c)AFP