【8月11日 AFP】(写真追加)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は11日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が10日に実施された「新兵器の試射」を視察したと報じた。

 KCNAは10日に発射された兵器がどのようなものだったのか明らかにしていないが、北朝鮮外務省は声明で「通常兵器開発のための試験」だったとしている。

 KCNAによると、新型兵器開発の報告を受けた金氏は速やかに試射を実施するよう命じた。金氏は「観測ポストに登って試射を指導し」、その結果に「非常に満足した」という。また「試射の結果を詳細に分析した結果、新兵器の有利かつ強力な設計要求は完全に満たされた」としている。

 韓国の国防当局によると、10日夜明けごろ、北朝鮮東部の咸興(Hamhung)近郊から短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発が発射され、約400キロ飛行して日本海(Sea of Japan 韓国では東海 East Sea)に落下した。

 今回の発射は、北朝鮮によるものとしてはこの2週間で5回目。一連の発射は、北朝鮮が現在実施中の米韓合同軍事演習に強く反発する中で実施された。(c)AFP