【8月10日 AFP】ロシア極北アルハンゲリスク(Arkhangelsk)州で発生したミサイル実験場での爆発について、国営の原子力企業は10日、死者数を5人と発表した。同国軍は当初、死者数を2人としていた。

 爆発事故は8日、液体推進剤を用いるジェットエンジンの検査中に発生したとされている。

 ロシア国営の原子力企業ロスアトム(Rosatom)は、スタッフ5人が死亡し、3人がやけどなどのけがをしたと文書で発表。一方で、スタッフらはミサイルエンジンの「放射性同位体供給源」に関する工学および技術的なサポートを行っていたと主張している。

 実験場から30キロほど離れた都市セベロドビンスク(Severodvinsk)の当局はウェブサイト上で、8日朝に市内の自動検知センサーが「放射線レベルの一時的な上昇を記録した」と発表したものの、後にこの投稿を取り下げた。

 当局は、白海(White Sea)に面したアルハンゲリスク州ニョノクサ(Nyonoksa)の実験場で起きた今回の事故について、詳細をほとんど公表していない。この場所では、旧ソ連時代から原子力潜水艦や原子力船で使用されるミサイルの実験が行われてきた。

 国防省は当初、同省の職員6人と、開発者1人が負傷し、専門家2人がけがが原因で死亡したと述べていた。(c)AFP