【8月9日 AFP】(更新)中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)は9日、独自の携帯端末用基本ソフト(OS)「HarmonyOS」を公開した。

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 第5世代(5G)移動通信技術をけん引してきたファーウェイだが、米当局の輸出規制により、米グーグル(Google)の携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」が使用できなくなる懸念に直面している。

 ファーウェイ・コンシューマー・ビジネス・グループ(Huawei Consumer Business Group)のリチャード・ユー(Richard Yu)最高経営責任者(CEO)は、中国南部・東莞(Dongguan)で記者会見を開き、新OSについて「世界にさらなるハーモニー(調和)と利便性をもたらす」と語った。

 同氏によると新システムは「よりスムーズで安全」な「未来志向のOS」で、アンドロイドや米アップル(Apple)の「iOS」とは「全く異なる」という。

 ファーウェイでは、年内に新OSのバージョン1を搭載したスマートディスプレー製品を発売し、今後3年間で、ウエアラブル技術をはじめとする広範なスマート機器に展開していくと説明している。

 ホワイトハウス(White House)が米企業にファーウェイへの技術製品販売を禁じた制裁措置は、3か月の猶予期間を経て来週、施行される見通しだ。米中貿易摩擦が過熱する中、待望の新OSはファーウェイの生き残りに不可欠と考えられている。(c)AFP/Sebastien RICCI