【8月7日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)は6日、女子シングルス2回戦が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が、7-6(7-5)、3-6、4-6でソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)に敗れ、自身の大会初戦で姿を消す波乱があった。

 全仏オープン(French Open 2019)女王で、4回戦で敗退したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)以来となる実戦に臨んだバーティは、序盤にいきなりブレークを許しながらも第1セットは獲得したが、その後は2セットを連取されて20歳の相手に逆転負けを喫した。

 バーティは「きょうはいろいろなことがずれていた」「少し鈍っていた部分もあったし、全体的にちょっとルーズだったと思う」「大差で落とすゲームもあった。自分はそういうことにあまり慣れていないし、落ち着かなかった」とコメントした。

 それでもバーティは「パニック状態に陥ったわけじゃない」「ハードコートではこれが久しぶりの試合だった」と話し、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2019)までには感覚も合ってくるはずだと考えている。

 バーティが初戦敗退に終わったことで、大坂なおみ(Naomi Osaka)やカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が世界ランク1位を再奪取する可能性が広がっているが、バーティはランキングについて「あまり気にしていない」「ここへはベストを尽くしに来たし、きょうはそれが十分ではなかった」と話している。

 第2シードの大坂は、7日の2回戦でタチアナ・マリア(Tatjana Maria、ドイツ)と、第3シードのプリスコバはアリソン・リスケ(Alison Riske、米国)と対戦する。マリアは鄭賽賽(Saisai Zheng、ジェン・サイサイ、中国)をストレートで下し、予選勝者のリスケは三つのマッチポイントをしのいでマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)を退け、それぞれ1回戦を突破した。

 一方のケニンは、今季マヨルカ・オープン(Mallorca Open 2019)を制するなど優勝2回、準優勝1回の実績を残し、ランキングを上げている選手で、これで4回目の挑戦にして初めてトップ5の選手から金星を飾った。

 最終セットは二つのブレークを奪った後、1ブレークを返されて迎えた相手のサービスゲームとなる第9ゲームで、三つのマッチポイントを握りながらもバーティにしのがれた。それでも続く自身のサービスゲームをしっかり獲得し、最後は四つ目のマッチポイントをものにすると、ガッツポーズで勝利を喜んだ。(c)AFP