【8月6日 AFP】英国は5日、米国とイランの間の緊張が高まる中、原油輸送の要衝ホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を航行する船舶護衛に向けた米主導の有志連合に参加すると表明した。

 テリーザ・メイ(Theresa May)前英首相は欧州主導の有志連合を目指してきたが、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)新首相が方針転換した形になった。英国防省はこの発表で、海上有志連合に米英以外の国が参加するのかは明らかにしなかった。

 一方で英政府は、英国の対イラン政策に大きな変化がないことを強調した。ドミニク・ラーブ(Dominic Raab)外相は、「わが国は、イランやその他の関係国とともに、状況の鎮静化と核合意の維持に向けた努力を続ける」と表明した。

 イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は、イラン政府に対する強硬姿勢で米国がますます孤立し、米国の同盟諸国はホルムズ海峡の有志連合への参加は「恥ずかしい」ことだと思っていると主張。英国は、この発言の数時間後に有志連合への参加を表明した。

 ザリフ外相はまた、米国がイランに対話を呼び掛けているのは見せかけにすぎないとして、先月ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から面会を打診されたが断っていたことを認めた。(c)AFP/Joe JACKSON with Amir HAVASI in Tehran