【7月31日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)で米国を優勝に導いたジル・エリス(Jill Ellis)監督が、10月に行われる親善試合を最後に退任することが分かった。米国サッカー連盟(USSF)が30日に発表した。

 今月7日に行われたW杯の決勝でオランダを2-0で下した米国は、4年前のカナダ大会に続き連覇を成し遂げた。

 トム・サーマンニ(Tom Sermanni)前監督が解任された翌月の2014年5月に就任したエリス監督の通算成績は、102勝7敗18分けとなっている。

 エリス監督は「監督を引き受けたときから、これが予測していた期間だった」「先に進む適切な時期だし、女子サッカーの頂点にとどまり続けるためのプログラムは整っている」「私は人生で常に変化を大事にしていて、(退任は)私と家族にとって良いタイミング」とコメントした。

 エリス監督の下で米国は八つの大会で優勝を果たしているが、4連覇が懸かったリオデジャネイロ五輪では準々決勝敗退に終わった。

「このチームを指揮する機会を得たこと、また最高の女性たちと仕事ができたのは生涯の誇り」「W杯を連覇しただけでなく、この競技の注目度を世界的に高めてくれた彼女たちの献身や情熱にも感謝し称賛を送りたい。彼女たちが、後に続く選手を鼓舞する存在であり続けたことに対しても」

 USSFはすぐに女子代表チームのゼネラルマネジャー(GM)を指名する運びとなっており、その後エリス監督の後任選びをスタートさせる。

 エリス監督はさらに、「トップレベルのコーチやスタッフに心から感謝したい。彼らと働けたのは光栄だった」「彼らはプロフェッショナルの典型であり、人としても素晴らしい」と続けた。(c)AFP