【7月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、著名な黒人運動の指導者を「詐欺師」と呼んで非難した。トランプ氏は人種差別だとの批判をよそに、黒人やマイノリティーの左派指導者らとの舌戦を激化させている。

 トランプ大統領は27日、黒人人口の多いメリーランド州ボルティモア(Baltimore)を「ネズミがはびこり、めちゃくちゃ」と中傷。その責任は民主党の同市選出議員、イライジャ・カミングス(Elijah Cummings)氏にあると発言していた。

 これを受けて、アフリカ系米国人で人権活動家のアル・シャープトン(Al Sharpton)師が同市への支持を表明した。

 トランプ氏は29日、物議を醸すことはあっても、米政界で最も知名度の高い黒人指導者の一人であるシャープトン師を攻撃。

「詐欺師でトラブルメーカー、いつも点稼ぎを狙っている。自分のことばかり」「白人と警官を嫌っている!」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 トランプ氏に対しては、米国にくすぶる人種間の分断をあおっているとの批判が出ているが、同氏はこれを一蹴し、攻撃を強める一方となっている。(c)AFP/Sebastian Smith