【7月26日 AFP】ツール・ド・フランス(2019 Tour de France)は25日、第18ステージ(アンブランからバロワール、208キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)がアルプス(Alps)の上り坂で優位に立ち、区間制覇を果たした。

 一方、総合順位ではドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)が首位をキープし、5位につけていたチームイネオス(Team Ineos)のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)が2位に浮上した。

 今大会の最年少選手で22歳のベルナルは、標高約2600メートルのガリビエ峠(Col du Galibier)の頂上まであと3キロメートルという位置でアタックを仕掛け、23キロメートルにわたる過酷な坂の最後には多くのファンが群がっていたが、なんとかこの難所を切り抜けた。

 ベルナルはこれまでの17ステージの大部分でチームから勝負をさせてもらえなかったが、標高が高くなるにつれてギアを上げた。そして最終的には空気が薄くなる中でスピードを上げ、アラフィリップとの差を約30秒縮めることに成功した。

 この結果、ベルナルはトップを維持したアラフィリップと1分30秒差の2位に浮上し、イネオスの前年王者ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が5秒遅れで3位につけた。

 チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のステーフェン・クラウスヴァイク(Steven Kruijswijk、オランダ)が1分47秒差で4位に、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)が1分50秒差で5位となっている。(c)AFP/Damian MCCALL