【7月25日 AFP】ツール・ド・フランス(2019 Tour de France)は24日、第17ステージ(ポンデュガールからギャップ、200キロメートル)が行われ、ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のマッテオ・トレンティン(Matteo Trentin、イタリア)がステージ優勝を果たした。

 また、総合首位をキープすることに成功したドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)は、「アルプス(Alps)での戦いに向け準備ができている」とコメントした。

 アラフィリップの後ろには、1分35秒遅れでチームイネオス(Team Ineos)の前年王者ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)がつけている。さらに、首位から2分2秒以内に4選手が入るなど近年では最も混戦な状況になっており、レースはこれからアルプス越えの三つのステージを迎える。

 通算で13日間マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を着用しているアラフィリップは、カマルグ(Camargue)からギャップ(Gap)までをさっそうと駆け抜けると、落ち着いた様子だった。

 総合首位に浮上してから、地元の英雄であるアラフィリップはプレッシャーに屈するだろうとライバルたちは予想し続けているが、トーマスと共にイネオスで共同キャプテンを務めている総合5位のエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)は、それについて確信を持てずにいた。

 ベルナルは「誰もが、彼はピレネー山脈(Pyrenees)でリードを失うだろうと言っていた。しかし、レースはあと(事実上)3ステージしか残っていないし、彼はまだ首位に立っている」と話した。「彼に敬意を払おう。彼は優位な状況にいて強敵に見える。でも僕らはついにアルプスにやってきた」

 先頭集団から単独で抜け出したトレンティンは、メイン集団に約20分差をつけてフィニッシュラインを切った。ミッチェルトン・スコット勢のステージ制覇は、2度の優勝を果たしたサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)とダリル・インピー(Daryl Impey、南アフリカ)に続き今大会4度目となった。(c)AFP/Damian MCCALL