■乱れた金髪の似た者同士

 英保守党の新党首に選ばれたジョンソン氏は、EUを離脱し、米国と緊密な関係を築くことを表明している。反グローバル化を掲げるトランプ氏はこれを全面的に支持している。

 ガーディナー氏は「米国と英国の両首脳は、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)とサッチャー以来の緊密な関係を築くだろう」と指摘する。

 ポピュリズムを振りかざしているところや乱れた金髪の髪形など、ジョンソン氏とトランプ氏は似た者同士に見える。地政学的分析を専門とするコンサルティング会社ユーラシア・グループ(Eurasia Group)のイアン・ブレマー( Ian Bremmer)氏は「右寄りでポピュリズム思考、政治的に正しいことに反発し、反体制的でもある点で、原則的に2人ともイデオロギー的には同胞だ」と述べた。

 だが、よく見ると2人の関係は「もっと不安定で不確かだ」とも話す。

「ボリス・ジョンソンとドナルド・トランプは似た性格で、メディアに対する態度も似ている」と、ブレマー氏はAFPのインタビューで述べているが、その一方で、「両者ともイデオロギー的ではなく、数々の問題よりも自分自身のことに関心を持っている」と指摘している。

 この分析は、トランプ氏自身の発言によって裏付けられている。同氏は23日、ジョンソン氏のことを「英国のトランプ」とたたえたのだ。