【7月24日 AFP】ツール・ド・フランス(2019 Tour de France)は23日、第16ステージ(ニームからニーム、177キロメートル)が行われ、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のカレブ・ユアン(Caleb Ewan、オーストラリア)がゴール前のスプリント勝負を制し、今大会2勝目を挙げた。

 ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)はこの日も総合首位をキープ。連覇を目指すチームイネオス(Team Ineos)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は落車したが、総合勢から遅れることなくフィニッシュしている。

 フランスに熱波が押し寄せて気温が約35度に達する中、トーマスは縁石に乗り上げて舗装された路面にしたたかに打ちつけられ、左脚を切ったが、今大会3回目の落車を喫したエースについて、チームのスポーツディレクターを務めるニコラ・ポルタル(Nicolas Portal)氏は無事を強調している。

「彼は大丈夫だ。別のバイクに乗り換えないといけなかったけどね。体の左側全体を痛めたが、重傷ではない」「休養日の後は集中し直すことが必要だ」

 アルプス(Alps)越えの過酷な三つのステージを前に、アラフィリップが2位のトーマスに1分35秒差をつけて総合トップに立ち、そこから27秒以内に入っている3選手が2人を追っている。

 一方、第11ステージで大会初勝利を飾り、猛暑のこの日もステージ優勝の有力候補に挙がっていたオーストラリア出身のユアンは、クイックステップのエリア・ヴィヴィアーニ(Elia Viviani、イタリア)に競り勝ってステージを制した。(c)AFP/Damian MCCALL