【7月24日 AFP】米上院は23日、元兵士のマーク・エスパー(Mark Esper)陸軍長官を国防長官に充てる人事を承認した。米国防総省で過去最長の期間にわたり続いていた長官不在が解消される。

 米国がイランとの間で高まる緊張に直面し、長期にわたり続くアフガニスタン戦争の終結に奮闘する中、エスパー氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)政権で2人目の国防長官となる。

 国防総省では、ジェームズ・マティス(James Mattis)前長官の電撃辞任後、7か月近くにわたり長官不在が続いていた。海兵隊で長いキャリアを積んだマティス氏は広く尊敬を集めていたが、中東・アフガニスタン政策をめぐりトランプ大統領と決別。今年に入り、エスパー氏を含む3人が国防長官代行を務め、空席を埋めていた。

 エスパー氏の指名承認手続きは迅速に行われた。同氏は共和・民主両党から広く支持を集め、上院では90対8の賛成多数で承認された。国防総省によると、エスパー氏は23日中に就任宣誓する予定。(c)AFP