【7月22日 AFP】サッカー親善試合が21日、米マサチューセッツ州ボストン(Boston)で行われ、リバプール(Liverpool FC)は試合終了間際にアレハンドロ・ポソ(Alejandro Pozo)に勝ち越しゴールを許し、10人のセビージャFC(Sevilla FC)に1-2で敗れた。

 この試合ではリバプールのヤセル・ラローチ(Yasser Larouci)が76分に負傷交代となっており、チームを率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、同選手に悪質なキックを見舞ったヨリス・ニャニョン(Joris Gagnon)に怒りをあらわにした。ドリブルをしていたラローチは片脚を下から蹴られてピッチに倒れ、頭を強打。ニャニョンは一発退場となった。

 クロップ監督は試合後の記者会見で「チームの状況についてコメントし、紙面を飾るにはあまりにも早すぎる」と話し、深刻なけがを免れた18歳のラローチは「幸運」に思えると補足した。

「もちろん、こうした時は少し待つ必要がある。現時点で100パーセントは分からない。彼は幸運だったように思える。直後にチームドクターに話しかけると、彼らは深刻ではないと言っていたが、様子を見なければならない」

 リバプールのジョン・ヘンリー(John W. Henry)オーナーは、米大リーグ(MLB)王者ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の代表も務めており、この試合はレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)で行われた。

 リバプールでは、コパ・アメリカ(2019 Copa America)に出場したブラジル代表のロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)やアリソン(Alisson Ramses Becker)、またアフリカネーションズカップ(2019 The Africa Cup of Nations)に参加したモハメド・サラー(Mohamed Salah)やサディオ・マネ(Sadio Mane)がチームに同行しておらず、客席を埋め尽くしたリバプールファンはスター選手の多くを目にすることができなかった。

 決定機の数でリバプールを圧倒したセビージャは前半の30分間でプレッシャーを与え続けると、37分にはノリート(Manuel Agudo Duran “Nolito”)の強烈なシュートが決まり、先制に成功した。

 しかし44分、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)のCKにナト・フィリップス(Nat Phillips)が合わせると、フリーになっていたディボック・オリジ(Divock Origi)が押し込み、試合を振り出しに戻した。

 その後、退場者が出たことでリバプールは数的優位になったが、逆転の糸口を見つけられずにいると、90分にはムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)のパスからポソに決勝点を流し込まれた。(c)AFP