【7月20日 AFP】サッカー親善試合は19日、米インディアナ州のノーター・デイム・スタジアム(Notre Dame Stadium)で行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が3-2でリバプール(Liverpool FC)に勝利した。

 厳しい暑さの中、米国遠征初戦を迎える中で主要選手が欠場した欧州王者のリバプールの緩慢な守備を突いたドルトムントは、後半にトーマス・デラネイ(Thomas Delaney)とヤコブ・ブルーン・ラーセン(Jacob-Bruun Larsen)の両デンマーク人選手がゴールを決めた。

 リバプールではコパ・アメリカ(2019 Copa America)に出場したブラジル代表のロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)とアリソン(Alisson Ramses Becker)、そしてアフリカネーションズカップ(2019 The Africa Cup of Nations)に出場したモハメド・サラー(Mohamed Salah)とサディオ・マネ(Sadio Mane)がメンバー外だった。

 ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、かつて指揮を執ったクラブを相手に若手選手を先発させると、後半には10人を入れ替えた。

 クロップ監督は「両チームにとって難しい試合だった。いい部分も見られたし、個人個人の良いパフォーマンスもあったが、十分ではなかったのは明らかだ」と振り返り、失点の部分については「求めていたものとはほど遠いのは一目瞭然だった」とコメントした。

 ドルトムントは、パコ・アルカセル(Francisco 'Paco' Alcacer Garcia)がリバプールのナサニエル・クライン(Nathaniel Clyne)の守備へのためらいを突いて鋭いシュートを決めわずか3分で先制したが、リバプールは35分にハリー・ウィルソン(Harry Wilson)が同点弾を決めた。

 良い形で前半を終えたリバプールだったが、またも緩い守備から53分にデラネイ、そして58分にラーセンと立て続けにゴールを許した。3失点目を受けて、クロップ監督は60分にフィールドプレーヤー全10人を交代させた。

 75分にはベン・ウッドバーン(Ben Woodburn)が倒されて得たPKをリアン・ブリュースター(Rhian Brewster)が蹴り込み1点差に迫ったリバプールだったが、終盤に同点ゴールを決めることはできなかった。

 この米国遠征で3試合を予定しているリバプールは、28日にボストン(Boston)のフェンウェイ・パーク(Fenway Park)でセビージャFC(Sevilla FC)戦に臨む。(c)AFP