【7月22日 AFP】インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)は21日、シンガポールで行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は93分にハリー・ケイン(Harry Kane)がハーフウエーラインから鮮やかなロングシュートを決め、ユベントス(Juventus)との見ごたえある一戦を3-2で制した。

 ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)からパスを受け取ったケインは、ゴールまで距離のある位置からダイレクトでシュートを放つと、これが前に出ていたGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)の頭上を越えてネットに吸い込まれ、トッテナムがマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督を新指揮官に迎えたイタリア王者ユベントスに勝利した。

 ケインは試合後のインタビューで「キャリアの中でも最高のゴールの一つかもしれない。相手GKが定位置より前にいることが多いのに気づいていたし、チャンスがきたらシュートしようと思っていた。そしてそれがゴールになった」と語った。

 若手主体のトッテナムが前半を支配したのに対し、ユベントスは最終ラインから素早いショートパスで組み立てるという、新指揮官が採用している「サッリ・ボール」戦術になかなか適応できなかった。

 ボールを前に運ぶことができないユベントスは、ボールを保持した後も追い詰められて必死に守らなければならないことが多くなり、高い位置でプレッシャーをかけたトッテナムが30分にしかるべく先制点を手にした。

 孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)がボールを運ぶと、この時間を使って前線に上がってきた17歳のトロイ・パロット(Troy Parrott)にパス。パロットの低弾道のシュートはGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)に防がれるも、フリーになっていたエリク・ラメラ(Erik Lamela)がこのこぼれ球を押し込み、トッテナムが先制した。

 ユベントスは後半に入るとパスのテンポが上がり、より前に向かうなど改善を見せ、56分には途中出場のゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)がフェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)とのパス交換から同点弾をマークした。

 同点ゴールに活気づいたユベントスは4分後、マッティア・デ・シリオ(Mattia De Sciglio)の折り返しにクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が合わせて逆転に成功。直後に交代となったロナウドには、歓喜のファンから大きな拍手が送られた。

 しかしトッテナムは65分、クラブ史上最高額の移籍金で補強したタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)のクロスに、昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)準決勝でヒーローになったルーカスが合わせ、同点に追いついた。

 80分以降、ケインとイグアインの両ストライカーに決定機が訪れるもこれは決まらなかったが、最終的にはケインのスーパーゴールがネットを揺らしたことで、試合がPK戦にもつれこむことはなかった。

 トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「非常に良い試合だったし、選手たちは必死に戦った。正直に言えばわれわれはまだ準備不足で、プレシーズンのこれだけ早い段階でこんなパフォーマンスを見せられるとは思っていなかった。長いシーズンだったから、何人かの選手にはまだ休養を与えたいと思っているところだった」とコメントした。

「きょうに関しては、最も重要なのは結果ではない。大事なのはパフォーマンスであり、新シーズンに向けてどのような準備を続けられるかだ」 (c)AFP/John O'Brien