【7月22日 AFP】ポルトガル中部の山岳地帯で20日、大規模な山火事が発生し、消防隊員約1700人が飛行機やヘリコプターとともに消火活動に当たっている。同地帯では2017年の山火事で100人以上の犠牲者が出ている。

 救助当局によると、山火事が発生したのは首都リスボンの北東200キロにある森林の多いカステロブランコ(Castelo Branco)県で、消防隊員約1700人と車両400台が配備され、動員態勢は同地域では過去最大規模となった。

 内務省によると、山火事で約20人が負傷。うち8人が消防隊員で、12人が民間人だという。民間人1人は重度のやけどを負い、ヘリコプターでリスボンに搬送された。

 エドゥアルド・カブリタ(Eduardo Cabrita)内相は記者団に、火事がまだ続いていると述べた。

 警察によれば、カステロブランコ市郊外で放火した疑いで55歳の男が市内で拘束されたが、同市の郊外は山火事の中心部からは離れた場所となっている。カブリタ内相は、放火の可能性を視野に当局は調べを進めていると明らかにした。(c)AFP/Patricia de Melo Moreira, with Bruno Cravo in Lisbon