【7月22日 AFP】フィリップ・ハモンド(Philip Hammond)英財務相は21日、テリーザ・メイ(Theresa May)首相の後任を決める与党・保守党の党首選でボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏が勝利した場合、同氏が首相に就く前に自らが辞任する考えを示した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)のジョンソン氏の戦略に全く合意できないためと説明した。

 ハモンド氏は21日、英BBCに対し、「私は解雇されないのは確かだ、そうなる前に辞めるからだ」と明言した。

 前ロンドン市長のジョンソン氏は保守党党首選で優勢となっており、23日の投票結果発表で勝利し、24日に首相を辞任するメイ氏の後任に就くことが濃厚となっている。同氏は、議会での強い反対の中、何が起ころうとも10月31日の離脱実施を約束している。

 識者によれば、ジョンソン氏のアプローチへの批判を強めてきたハモンド氏の辞任表明で、首相に就くジョンソン氏が激しい反対に直面する可能性が浮き彫りになっている。

 デービッド・ガーク(David Gauke)司法相も21日、ジョンソン氏が首相になった場合、政権を離れる考えを示した。(c)AFP/Robin MILLARD