【7月29日 AFP】第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)は28日、各種目の決勝が行われ、自身大会7個目の金メダルを逃した米国のケーレブ・ドレッセル(Caeleb Dressel)は、「髪の毛が抜けた」と重圧の大きな大会だったことを明かした。

 ドレッセルは男子4×100メートルメドレーリレーに米国代表として臨んだものの、英国に敗れて金メダル獲得はならず。しかし、女子の同種目は米国が世界新記録で優勝し、物議を醸すことも多かった大会を気持ち良く締めくくった。

 ドレッセルは「2個の銀と6個の金を手に入れながら、気分が悪くなるなんてことはもう二度とないと思う」「すごくきつい1週間だった。こうして大会が終わって、とてもうれしい一方で、泣きたい気持ちもある」「大会のストレスで顔にはにきびができたし、髪も抜けちゃったよ」とコメントした。

 米国のシモーネ・マヌエル(Simone Manuel)は、女子50メートル自由形で金メダルを獲得。さらにそのマヌエルをアンカーに据えて臨んだメドレーリレーで、米国は10代のリーガン・スミス(Regan Smith)が最初の背泳ぎで世界新記録となる57秒57をマークすると、その勢いのままに世界記録の3分50秒40でレースを制した。

 女子400メートル個人メドレーでは、五輪金メダリストの「鉄の女」ことカティンカ・ホッスー(Katinka Hosszu)が優勝し、女子では史上初めて国際大会の同一種目通算5度目の優勝を果たした。

 男子1500メートル自由形は、ドイツのフローリアン・ベルブロック(Florian Wellbrock)が熱戦を制した。ベルブロックはオープンウオーターの10キロメートルでも金メダルを獲得しており、こちらは世界水泳1大会の複数競技で優勝した初めての選手となった。

 女子50メートル平泳ぎでは、米国のリリー・キング(Lilly King)がユリア・エフィモワ(Yulia Efimova)らを退けて連覇を達成した。男子50メートル背泳ぎは、南アフリカのゼーン・ワッデル(Zane Waddell)が金メダルを獲得した。(c)AFP/Alastair HIMMER