【7月29日 AFP】韓国警察は28日、第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)に出場していた競泳男子ハンガリー代表のタマーシュ・ケンデレシ(Tamas Kenderesi)を、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の容疑で逮捕した。同選手は出国を禁止されている。

 当局の捜査員はAFPに対し、光州(Gwangju)にあるナイトクラブで性的嫌がらせを行った容疑で拘束され、取り調べを受けていた22歳のケンデレシに対する捜査を行っていると語った。

 ハンガリー代表の役員と国際水泳連盟(FINA)は、ケンデレシが釈放され選手村に戻ったものの、今後10日間は出国が認められないと発表している。

 ハンガリー水泳協会(MUSZ)は発表文の中で、「われわれは在韓国ハンガリー大使館と連携し、タマーシュ・ケンデレシの容疑を解明するため尽力している」と記した。

「捜査期間中、ケンデレシには無罪と推定される権利があるが、仮に有罪であることが正式に認められれば協会はさらなる措置を検討する」

 2016年に行われたリオデジャネイロ五輪の男子200メートルバタフライで銅メダルを手にしたケンデレシは、昨年の欧州選手権(European Championships Glasgow 2018)でも同種目で銀メダルを獲得。

 今回の世界水泳では、週半ばに行われた200メートルバタフライ決勝で最下位に終わった。地元メディアによればケンデレシは容疑を否認しているという。(c)AFP