【8月8日 AFP】墓地は死者が永遠の眠りにつく場所であったはずだが、カンボジアの首都プノンペンの墓は今や生きている者が暮らす住まいとなっている。止まらない土地開発によって地域社会が破壊され、住民がやむにやまれぬ手段を取らざるを得なかったためだ。

 墓地には急ごしらえの高床式家屋やトタン製の小屋が建てられており、およそ130の家族が暮らしている。

 住民の多くがこの地に居を構えたのは1990年代だが、それ以降も住居の数は着実に増え続けている。実際に住んでいる人の数は500人ほどで、埋葬されている死者の数より多いという。(c)AFP/Suy SE