【7月13日 AFP】アレクサンダー・アコスタ(Alexander Acosta)米労働長官(50)は12日、辞任を表明した。同長官は10年前、少女らへの性的虐待の疑いが持たれた実業家のジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告(66)との間で秘密裏に交わした司法取引をめぐり批判を受け、辞任を求める声が高まっていた。

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 アコスタ長官がフロリダ州の連邦検事時代にエプスタイン被告と結んだ司法取引では、被告が児童買春1件の罪を認め、性犯罪者として登録する見返りに、郡刑務所での禁錮1年1月という軽い刑を言い渡された。

 エプスタイン被告は今月11日、未成年に対する性的虐待の罪でニューヨーク州検察当局によって起訴された。裁判で有罪となった場合、最高で禁錮45年が科される。

 アコスタ長官は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と共にホワイトハウス(White House)で会見し「私はけさ、大統領に電話し、身を引くことが適切だと思うと伝えた」と説明した。

 大統領は、パトリック・ピゼラ(Patrick Pizzella)労働副長官が労働長官代行を務めると表明。ピゼラ氏については「アレックス(アコスタ長官)から高く評価されている」とし、本人には通達済みだと述べた。(c)AFP