【7月12日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は11日、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のジェイク・マリスニック(Jake Marisnick)外野手に2試合の出場停止と罰金(金額非公表)の処分を科した。マリスニックは7日のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)戦で本塁に生還しようとした際、ジョナサン・ルクロイ(Jonathan Lucroy)捕手と激しく衝突した。

 マリスニックは処分に異議申し立てをしているため、11日のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦には出場できる。

 問題のプレーでマリスニックは、走者が野手と接触するために走路を外れることを禁じるルールに違反した。

 MLBで競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ(Joe Torre)氏は、「あらゆる角度からプレーを検証した結果、ジェイクの行為は懲罰の対象であると結論づけた」「ジェイクにジョナサンを傷つける意図はなかったと信じているが、彼が得点しようとして起きた接触は、捕手をこういった衝突から守ることを目的として定められたルールに違反している」とコメントした。

 8回裏の1死満塁の場面でジョージ・スプリンガー(George Springer)の飛球をつかんだ右翼手のコール・カルホーン(Kole Calhoun)は本塁に送球。ベースの前でボールを取ろうとしたルクロイにラインの内側を走った三塁走者のマリスニックが激突した。

 これによりルクロイは脳振とうを起こしたほか、鼻を骨折。ルクロイは捕球できなかったが、マリスニックは走路を外れていたためアウトとなった。アストロズはチャレンジしたが、判定は覆らなかった。試合は11-10でアストロズが勝利している。(c)AFP