【7月12日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は11日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第11シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-1、6-2でノーシードのバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova、チェコ)を一蹴し、決勝に駒を進めた。

 もう一つの準決勝では、第7シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep)が6-1、6-3で第8シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)に快勝し、ルーマニア勢として初めてウィンブルドンの決勝に進出した。

 この結果、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ四大大会(グランドスラム)最多24勝目を目指しているセレーナの前に立ちはだかるのは、元世界1位のハレプだけとなった。

 セレーナは、53回目となるグランドスラムのシングルス出場で初めて準決勝に進出したストリコバに1時間足らずで完勝。ストリコバは得意のストローク戦に持ち込むことができずに敗れたが、現在準決勝まで勝ち進んでいる女子ダブルスを制すれば、せめてもの救いになると思われる。

 セレーナは昨年大会の決勝で敗れたのに続き、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)でも準優勝に終わるなど、コート氏が樹立した歴代1位の記録に並ぶチャンスを2大会連続で逃している。

 37歳のセレーナは「この1年を振り返ると、再び決勝にたどり着けてうれしい」「調子を上げ、最高のテニスをするには試合数をこなす必要があった」とすると、「テニスが大好き。自分にとっては最高の仕事だし、まだ力も十分にある。毎回信じられないような経験をしている」とコメントした。

 この日は相手を圧倒したセレーナだが、今大会は毎回これほどの強さを見せつけていたわけではなく、決勝ではハレプを侮るつもりはないとして、「彼女はタフな相手」「私たちはいつも素晴らしい戦いをしている。試合が楽しみ」と語った。(c)AFP/Pirate IRWIN