【7月11日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は10日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)はサム・クエリー(Sam Querrey、米国)を7-5、6-2、6-2で下し、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との準決勝に進んだ。ウィンブルドンでナダルとフェデラーが対戦するのは、今でも語り継がれる2008年大会の決勝以来となる。

 今大会で優勝すれば、ナダルは通算3度目の全仏オープンテニス(French Open)とウィンブルドンの連勝となり、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏の記録に肩を並べることになる。

 フェデラーと再び顔を合わせることについてナダルは「グレートだ」とコメント。

「また対戦することになるとは想像していなかったが、われわれはここにいる」「今はきょうの勝利に興奮しているが、もちろん長い時を経てロジャーと再びここウィンブルドンで戦えることに胸を躍らせている」

 なお、同日ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)も準決勝進出を果たしており、4強にスペイン人選手二人がそろうのは大会史上初めてとなった。

 33歳のナダルは、「また準決勝に残ることができとても満足している。非常に難しい相手とのいい試合だった。第1セット終盤に何度か訪れた危機的な状況をくぐり抜けたことで、また最高のプレーができると思えるようになった。サービスは日に日に良くなっている」と試合を振り返った。

 フェデラーとナダルは通算39度対戦しているが、ウィンブルドンではこれまで3度しか戦っていない。2006年と2007年の決勝ではフェデラーに軍配が上がり、四大大会(グランドスラム)史上最高の試合と評価されている5セットマッチとなった2008年大会ではナダルが雪辱を果たしている。(c)AFP/Pirate IRWIN