【7月10日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその政権を批判した公電などが流出した問題で、トランプ氏は9日、前日に引き続き敵意に満ちた批判を展開し、同大使を「偉そうな愚か者」と呼び、間もなく退陣する英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相の政策に対しても「愚か」と評した。

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 7日付の英大衆紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)によると、英国のキム・ダロック(Kim Darroch)駐米大使は本国に送った機密の公電や報告メモの中で、トランプ氏は「無能」で同政権は「例を見ないほど機能不全」と評していた。

 トランプ氏は9日早朝、「われわれはばかな、英国が押し付けてきた頭のおかしい大使に期待してはいなかった」とツイッター(Twitter)に投稿。前日と同じく罵詈(ばり)雑言を繰り返した。

 トランプ氏の怒りの矛先はダロック氏だけでなく、メイ首相と問題山積の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)交渉に向かった。同氏はブレグジットに関してメイ首相に「どう取引すべきか」話したものの、「彼女は自分の愚かな方法を選んで、結局成し遂げられなかった」と述べ、「大失敗だ!」とののしった。

 その一方、メイ首相の後継を狙うジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)外相は、トランプ氏のコメントは「敬意に欠けているし、間違っている」と反論している。(c)AFP/Jerome CARTILLIER