【7月10日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は9日、混合ダブルス2回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)/セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)組は7-5、6-3で大会第14シードのファブリス・マルタン(Fabrice Martin、フランス)/ラケル・アタウォ(Raquel Atawo、米国)組に勝利し、3回戦へ進出した。

 その一方でマレーは、8月下旬に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)のシングルス出場については、否定的な考えを示した。全米オープンはシーズン最後の四大大会(グランドスラム)で、マレーが初めてグランドスラムを制した大会でもある。

 マレーは以前、人工股関節の手術がうまくいったこと、ここまでのダブルスの試合で手応えを感じていることから、全米オープンでの劇的なシングルス復帰へ向けた道が開けたかもしれないとにおわせていたが、この日の混合ダブルスの試合後、その可能性を自ら否定した。

「時期的にかなり難しいと思う。フィジカル面で課題は山積みだし、もっと強くならないといけない」「シングルスに出るために必要なコートでの時間、5セットマッチを戦える体づくりに必要なコート外での練習量を考えると、残念ながら復帰へはまだ程遠い」

「5か月や6か月で戻れると思う人もいるだろうけど、残念ながらそれでは足りない」「9か月になるのか、1年か、あるいは1年半か。それは分からない。できる限り早く戻れるよう全力は尽くすよ。だけど具体的にいつと言うことはできない。それは難しいんだ」

 マレーはロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との5セットマッチに敗れた1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を最後に、シングルスの実戦からは遠ざかり、その間に世界ランキングも227位まで下降している。

 しかし、その全豪で現役引退も示唆したマレーは、その後に手術を受けてまずはダブルスで復帰。ウィンブルドンでは、ピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)と組んだ男子ダブルスでは2回戦で敗退したが、混合ダブルスでは順調に勝ち上がり、次はベスト8入りを懸けてブルーノ・ソアレス(Bruno Soares、ブラジル)/ニコール・メリカー(Nicole Melichar、米国)組という第1シードのペアと対戦する。(c)AFP