【7月9日 AFP】英外務省は8日、ロシアの国営テレビ局RTと通信社スプートニク(Sputnik)について、「偽情報拡散で積極的役割を担っている」として、英首都ロンドンで開催予定の報道の自由に関する国際会議への参加を禁じたと発表した。

 同会議は10~11日、カナダとの共催で行われ、閣僚約60人に加え、記者や市民団体関係者ら約1000人が参加する予定。

 ロシア大使館は5日、RTをめぐる決定を「政治的動機のある直接的な差別」だと非難。RTが同局記者の会議参加枠がないと伝えられたと説明し、抗議のため英外務省に連絡を取ったことを明らかにした。

 英国の通信・放送に関する規制機関である情報通信庁(オフコム、Ofcom)は昨年12月、RTの複数の番組が英イングランド・ソールズベリー(Salisbury)で発生した神経剤襲撃事件の後、公平さに関する放送規範に違反したと判断していた。英政府は同事件について、ロシア政府が元二重スパイのロシア人男性に対する襲撃を承認したと主張しているが、ロシア政府はこれを否定している。(c)AFP