【7月9日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は8日、女子シングルス4回戦が行われ、中国の張帥(Shuai Zhangジャン・シューアイ)は6-4、1-6、6-2で19歳のダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)を下し、ウィンブルドンでは自身初の準々決勝進出を決めた。

 世界ランク50位の張は、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で中国勢としては2013年の李娜(Na Li、リー・ナ)氏以来のベスト8入りを果たした。9日の準々決勝ではベスト4入りを懸けて、元世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と対戦する。

 しかし30歳の張は、低迷していた2015年にサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)と夕食の席で話をしていなければ、状況は大きく変わっていたかもしれないと振り返り、「彼女は私にとって特別。ツアーで最高の友人」と明かした。

「私たちはプレーした後、よく一緒に食事に行くの。食べに行ってテニス以外のことも少し話している。時には人生のこともね」「彼女はとても素晴らしい女性。引退したいと話したら、プレーを続けてほしいと説得してくれた」

 当時の世界ランクは186位だった張は、その会話が功を奏し、わずか数か月後の2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で準々決勝まで到達。四大大会(グランドスラム)での屈辱の連敗も14でストップした。

「あのときの会話がきっかけで、よし、全豪オープンにもう一度、もう一回挑戦してみようと思った」「もう一度挑戦してみて本当に心から満足しているし、今年は一緒にダブルスで優勝することができた」「だから人生は自分にとって、すごくすてきなこと」 (c)AFP/Robin MILLARD