【7月9日 AFP】オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)のリチャード・ルイス(Richard Lewis)最高経営責任者(CEO)は8日、現在開催されているウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で「爆発が起こったらいい」と暴言を吐いた大会第12シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に、罰金処分を科す可能性があると明かした。

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 男子シングルスの3回戦で、世界ランキング94位のテニス・サングレン(Tennys Sandgren、米国)にストレートで敗れたフォニーニは怒りをぶちまけ、「ここでプレーするのがフェアなのか? 英国人はクソだ。マジでクソだ。クラブで爆発が起こったらいいんだ。ここも爆発しろ」と話した。

 フォニーニはその後謝罪し、ルイスCEOはそのことを考慮に入れると話した。

 ルイスCEOは「つい興奮して出た発言という類いのものだった。非常に残念な内容だったが、ファビオはすぐに謝罪してくれた」とコメントした。

 今大会の1週目では、1回戦の試合をわずか58分で終わらせるなど無気力プレーを見せたとして、バーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)が賞金4万5000ポンド(約610万円)を全額剥奪されている。

 その一方で、第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との試合で意図的にボディーショットを狙ったと認めたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)には制裁が科されない見通しとなった。

 ルイスCEOは「ダブルスでは、選手が相手の体を狙うのはよくあること。プロのテニス選手になれば、そういったプレーも不可欠になる」「あのようなプレーやアンダーサーブはテニスのルールの範囲内だ」と続けた。

 センターコートで行われたナダル戦でキリオスはアンダーサーブを2度放ち、審判と長い時間口論を繰り広げた。(c)AFP