【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)は6日、混合ダブルス1回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)/セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)組は6-4、6-1でアンドレアス・ミース(Andreas Mies、ドイツ)/アレクサ・グアラチー(Alexa Guarachi、チリ)組に勝利。試合後にセレーナは、英国のスターであるマレーと組んでのウィンブルドン出場という状況に、押しつぶされそうな重圧があったことを明かした。

 混合ダブルスのマレーのパートナー探しは、一時は女子の世界ランキング1位、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)らも候補に挙がったが、最終的にはウィンブルドンのシングルスを7回制しているセレーナに決定した。しかしマレーが過去にシングルス2回、さらには2012年ロンドン五輪の優勝を飾っているセンターコートでの試合が近づくにつれ、セレーナの中に、期待に応えなければならないという緊張が高まっていったという。

 セレーナは「途中でものすごいプレッシャーを感じるようになった」「『どうしよう、良いプレーをしなくちゃいけない。自分も見たいくらい、ものすごい話題になっている』と思った。関わり合いにならず、ただ見ているだけにしたかった」と話した。

「後で試合のビデオをもらって、どこかで見ようかな」「全体としては、緊張とうまく付き合えたと思う。思っていたよりもうまくいった」

 試合では、ともに元世界1位の二人がミース/グアラチー組に貫録を見せつけた。マレーは「もちろん、この試合の前に(ピエール・ユーグ・エルベール<Pierre-Hugues Herbert、フランス>との男子)ダブルスで負けていたから、混合に全力を注いでいるけど、良い滑り出しだった」とコメントしている。

 1日に2試合をこなすスケジュールだったが、腰に張りがある以外は体調に問題はないようで、「人生が変わる手術」を受けた股関節にも異常はないという。

 第1セットの途中には、ネットに詰めたセレーナが足をもつれさせて尻もちをつく場面があり、試合後にはそのことも笑いの種になった。

 セレーナは「覚えているのは、足を滑らせて、立ち上がろうとしたこと。ボールが自分の方へ来ているのが見えたから、なんとか戻ろうとした」「だけど立ち上がれなかった」とコメント。マレーが「映像は見た?」と聞くと、セレーナは「うん。かなり笑えた」「あのまま倒れていて、走るのは全部アンディに任せることにしたの」と答えている。(c)AFP/Pirate IRWIN