【7月3日 AFP】2日に行われたテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の男子シングルス1回戦で、バーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)が史上2番目に短い58分で敗れ去った。トミックには無気力プレーで賞金4万5000ポンド(約610万円)を没収される可能性が浮上しているが、本人は「全力でやった」とまったく意に介していない。

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 お騒がせ男として知られ、過去にもやる気のなさが批判されているトミックは、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)との1回戦に2-6、1-6、4-6のストレートで惨敗。わずか58分での敗戦は、男子シングルスでは2004年のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)対アレハンドロ・ファリャ(Alejandro Falla、コロンビア)戦の54分に次ぐ短さだった。

 過去には世界ランキングでトップ20入りも果たしているトミックだが、現在はランクも96位にまで落ち込んでいる。これまでも母国のメディアから猛バッシングを受けているトミックは、「全力は尽くしたと思うよ。ただひどいプレーだったってだけさ」とコメント。あのプレーで本当に満足なのかという問いかけには「次の質問をどうぞ」と取り合わなかった。

 トミックがウィンブルドンで問題を起こすのはこれが初めてではなく、2年前の2017年大会では負傷したふりをし、さらにテニスに飽きたと発言して賞金没収などの処分を受けた上に、ラケットメーカーとのスポンサー契約を打ち切られた。

 ツォンガは「こういう試合になるのは予想していた」と話している。(c)AFP