【7月2日 AFP】インド経済の中心地ムンバイで2日未明、擁壁が崩落する事故があり、少なくとも18人が死亡した。同市とその周辺地域では、ここ10年で最悪規模のモンスーンによる豪雨に見舞われている。

 地元の災害管理当局の広報担当者によれば、崩落事故は午前2時(日本時間同日午前5時30分)ごろ、市内のスラム地区で発生。多数の負傷者が出ているという。

 約2000万人の人口を抱える同市では前日から大雨に見舞われ、都市機能が事実上まひしている。

 気象情報会社「スカイメットウェザー(Skymet Weather)」によると、ムンバイ市内の広い範囲では2日朝にかけて、一晩で350ミリ前後の降水量を記録したという。

 救助隊は閉じ込められた生存者の発見に望みをかけながら、崩壊した壁のがれきの除去作業を続けている。

 ムンバイから150キロ離れた同国西部プネ(Pune)でも先月29日、掘っ立て小屋の上に擁壁が崩落し、労働者ら少なくとも15人が死亡した。(c)AFP