再開発に揺れるアジア最大のスラム街 インド・ムンバイ
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■スラムをスマートシティーに
マハラシュトラ州政府は先ごろ、再開発を委託する業者を選定するために入札を実施した。この入札で最高額を提示したのはドバイを拠点とする開発業者だった。この業者を支援しているのは、アラブ首長国連邦(UAE)の王室関係者だという。
政府の開発予算は約40億ドル(約4300億円)。ボロボロの家屋数万軒を取り壊し、最高30階建てのビル数百棟を建設する計画だ。
開発業者セクリンク・グループ(SecLink Group)のニラン・シャー(Nilang Shah)最高経営責任者(CEO)によると、「ドバイやシンガポールのマンションにも見劣りしない」広さ300平方フィート(約28平方メートル)のアパートが約7万世帯に無償で供給される予定だという。
シャー氏は、この地区を「スマートシティー」として展開させたいと話す。また、商業区と居住区とを分けるだけでなく、ニューヨークのようなセントラルパーク、さらには「モダンなマリーナ」を近隣の湾に整備したいとしている。ただ、ここで名前の挙がった湾は汚染が進んでいるという。