【7月1日 AFP】日本で1日、31年ぶりに商業捕鯨が再開され、釧路港と下関港から捕鯨船団が出港した。

 日本は昨年、国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明し、環境保護団体や反捕鯨国から厳しく批判された。しかし、捕鯨をなりわいとしてきた人々は商業捕鯨再開を歓迎している。

 釧路港での出港式に出席した日本小型捕鯨協会(Japan Small-Type Whaling Association)の貝良文(Yoshifumi Kai)会長は、集まった数十人の政治家や地元関係者、捕鯨関係者を前に、心が震えるほどうれしく感無量だと述べた。

 貝氏は、捕鯨は小さな産業だが、自身は誇りに思っていると話し、自身の町では400年以上にわたり捕鯨を行ってきたと述べた。捕鯨船団は汽笛を鳴り響かせて出港した。船上の捕鯨砲には灰色のカバーが掛けられていた。

 水産庁が1日に発表した12月末までの捕獲枠は227頭で、内訳はミンククジラ52頭、ニタリクジラ150頭、イワシクジラ25頭。(c)AFP/Harumi OZAWA