【6月30日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は29日、準々決勝の試合が行われ、オランダは2-0でイタリアを下してチーム史上初の女子W杯ベスト4入りを決めた。

 W杯本大会はこれがまだ2回目の出場となるオランダは、両チーム無得点で迎えた終盤に代表歴代最多スコアラーのフィフィアネ・ミデマー(Vivianne Miedema)、そしてステファニー・ファン・デル・フラフト(Stefanie van der Gragt)がセットプレーから見事なヘディングシュートを決め、勝利を収めた。

 オランダはレンヌ(Rennes)で行われる準決勝で、ドイツを破ったスウェーデンと対戦する。また、欧州勢の中の成績上位3位以内が確定し、2020年東京五輪の出場権も手に入れた。

 プレースキックで2得点を演出したシェリダ・スピッツェ(Sherida Spitse)は「一番大事なのはイタリアに勝ったこと」「自分のFKがカギになるのは分かっていたが、一番重要なのは準決勝進出と東京行きを決めたこと」と話した。

 夏が到来した欧州全土に猛烈な熱波が押し寄せる中、午後の一番暑い時間の開催という日程に不満を訴えていた両チームだったが、気温30度超の蒸し暑さにうまく対応したのはオランダで、素晴らしい内容で相手を完全に押し込んだ後半もしばらく得点を奪えずにいたが、最後はイタリアを振り切った。

 オランダのドミニク・ブラッドワース(Dominique Bloodworth)は「ピッチは本当に蒸し暑くて、そんなに暑くないとひたすら自分に言い聞かせていた」とコメントした。(c)AFP/Terence DALEY