米民主党公開討論会、首位候補のバイデン氏に集中砲火
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【6月28日 AFP】米国で27日夜、2020年大統領選に向けた野党・民主党の公開討論会の2日目が行われた。世論調査で首位を走るジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(76)は、打倒ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を目指す戦いを若い世代に託すよう求められるなど、多方面から集中砲火を浴びた。
全米にテレビ中継された討論会で、バイデン氏は視聴者へのアピールを試みる9人の候補と対峙(たいじ)。その中には世論調査で2位につけるバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(77)ら上位5人のうち4人がいた。
バイデン氏は荒れ模様となった論戦で守勢に立たされながらも、トランプ大統領に挑むのに誰よりも有利な立場にいるのは自分だと強調した。
トランプ氏について、バイデン氏は「おぞましい」政策で所得格差を拡大してきたと批判。サンダース氏も「いんちき」大統領、「病的なうそつきで人種差別主義者」と非難した。
しかし7年ぶりにテレビ討論会に参戦したバイデン氏は、自身の半分の年ほどの若い候補らから、冒頭から予想以上に痛烈な攻撃を受けた。
エリック・スウォルウェル(Eric Swalwell)下院議員(38)は、民主党指導部の新世代は気候変動対策や、健康保険の適用範囲拡大、銃暴力の削減などについて、旧世代よりも多くの知識を持っていると主張。バイデン氏に「バトンを渡す」よう求めた。
また唯一の黒人女性候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員は、バイデン氏の最近の発言に、差別主義者の米上院議員らに対する批判を避けるような「人の心を傷つける」発言があったことを認めるよう迫った。
会場が静まり返る中、バイデン氏は人種差別主義者を称賛したことはないと主張。黒人が多く居住する地区の子どもを、富裕地区のより良い学校に通学させる1970年代の試みに反対した事実はないと否定した。
ハリス氏は、「カリフォルニアに、公立高校の統合が行われた二級市民とされた少女がいた。その子は毎日バスで通学していた」「私こそその少女だ」と訴えた場面は、今回の討論会のハイライトの一つとなった。
バイデン氏は、新世代だけでなく古参のサンダース氏からも攻撃を受けた。サンダース氏が、米議会上院でイラク戦争に賛成票を投じたことについて問うと、バイデン氏はイラクから15万人の部隊を撤退させたことで責任を取ったと主張。
この発言にサンダース氏がかみつき、「ジョーはあの戦争に賛成票を投じた。私は反対派を率いる支援をした。あの明らかに失敗した戦争のことだ」と責め立てた。(c)AFP/Leila Macor, with Michael Mathes in Washington