【6月27日 AFP】香港で26日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求める市民らが、大阪で開催される20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)で中国に圧力をかけるよう各国に訴えるデモを行った。

 約1000人のデモ隊は「香港を解放せよ」と書かれたプラカードを掲げ、「香港を助けて」と声を上げながら行進。1日かけて20か国・地域の在香港領事館などを回り、嘆願書を提出して中国政府への働き掛けを要請した。夕方には商業地区の公園で約4000人規模の集会が開かれ、デモへの支持を呼び掛けた。

 
 デモ隊は27日も早朝から湾仔(Wan Chai)地区の警察本部前に数百人が集まり、傘や金属柵を積み上げて入り口を封鎖して抗議を続けている。

 香港市民らは、G20首脳らの目に留まることを期待して、28~29日のサミット期間中に複数の主要経済紙に広告を出すための資金を募るクラウドファンディングも実施。主催者によると、約2万人から548万香港ドル(約7600万円)が集まったという。(c)AFP