【6月24日 AFP】中国政府は24日、今週大阪で開催される20か国・地域(G20)首脳会議で、会期中に予定されている米中首脳会談も含め、香港に関する議論を認めない意向を明らかにした。

 米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、香港が英国から中国に返還された1997年以来、最悪の政情不安となった今回の事態を重視し、これまでに抗議デモの理由は理解できると述べ、デモ隊が「中国政府とうまくいく」よう望むとも発言している。

 その後マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、28日と29日に開催されるG20に合わせて行われる予定の中国の習近平(Xi Jinping)国家主席との会談の場で、トランプ氏が香港について議題にする可能性について言及している。

 だが、中国外務省の張軍(Zhang Jun)次官補は24日の記者会見で、G20は世界の経済問題に焦点を当てた協議の場であり、香港について議論することは認められないと明言した。さらに香港が中国の特別行政区であることを強調し、「香港の問題は純粋に中国の内政問題であり、いかなる諸外国にも干渉する権利はない」と述べた。(c)AFP