【6月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は26日、女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)決勝トーナメント1回戦のイングランド戦で、不適切かつ攻撃的な行為があったとして、カメルーン代表に対する懲戒手続きを開始したと発表した。

  カメルーン代表の選手は、0-3でイングランドに敗れた一戦で主審の複数の判定に激怒し、ピッチを後にする姿勢を見せた場面もあった。

 イングランドを率いるフィル・ネビル(Phil Neville)監督は試合後、カメルーンの選手たちの振る舞いについて「非常に恥ずかしく思った」とコメント。対してカメルーンのアラン・ジュムファ(Alain Djeumfa)監督は、チームは「不当」な判定の犠牲になったと話していた。

 カメルーン代表の怒りは、イングランドのエレン・ホワイト(Ellen White)が前半アディショナルタイムに決めたチーム2点目の場面で頂点に達した。ホワイトのゴールは当初オフサイドの判定で取り消されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)から助言を受けた中国人のチン・リャン(Liang Qin)主審は得点を認めた。

 すると、カメルーンの選手は主審を取り囲んでゴールシーンのリプレーが映し出された大型スクリーンを指さし、試合続行の拒否をちらつかせているような様子も見せた。

 後半開始3分には、カメルーンがアジャラ・ヌシュット(Ajara Nchout)の得点で1点を返し、1-2と点差を縮めたかにみえたが、VARの介入の末にオフサイドの判定で今度はゴールを取り消され、さらなる混乱が生まれていた。(c)AFP