【6月24日 AFP】女子サッカーカメルーン代表のアラン・ジュムファ(Alain Djeumfa)監督は23日、イングランドに0-3で敗れたW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)の決勝トーナメント1回戦で、チームはいくつかの判定に不満を募らせたものの、選手たちは「非常にプロフェッショナル」らしくあり続け、プレー続行を拒否しなかったと主張した。

 16強で姿を消したカメルーンは、この試合で中国人のチン・リャン(Liang Qin)主審が下したいくつかの判定に不満を抱えていた。

 同監督が「不公平」と称した感覚は、14分に認められたイングランドの先制点が発端となった。

 この場面では、バックパスとみなされたパスをカメルーンのGKが手でキャッチすると、イングランドにペナルティーエリア内での間接FKが与えられた。

 ジュムファ監督は「14分で相手にFKが与えられたことで、試合はわれわれの手から離れたと感じた。あれで台無しになった」とコメントした。

 その後、前半終了間際にエレン・ホワイト(Ellen White)の追加点が主審によって認められると、カメルーンの選手たちは抗議のためにピッチを後にすると脅しているようだった。

 このゴールは当初オフサイドと判定されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)から助言を受けた主審は、自身で映像の見直しを行わなかったにもかかわらず、ジャッジを覆してこれを得点と認めた。

 後半に入っても混乱はさらに続き、カメルーンはアジャラ・ヌシュット(Ajara Nchout)がネットを揺らしたものの、再びVAR判定が行われた結果ノーゴールと判定された。

 この時点でスコアは2-0となっており、イングランドはこの後すぐに3点目をマークした。

 ジュムファ監督は「われわれはフェアにプレーした。それがサッカーだ」と主張した。

「私が言ったのは、不公平だったということだけ。これがサッカーで、試合ではこうしたことが起きる。あの審判は今夜多くの過ちを犯した。試合を見れば、彼女の間違いに気づくだろう」「選手たちはプレー続行を一切拒否しようとはしなかった。彼女たちは非常にプロフェッショナルだった」

 また、ジュムファ監督は「われわれは0-2とリードされた状況で1点を返したのに、そのゴールはVAR判定によって認められなかった。もしあの得点が決まっていたら、違った結果になっていたと思う」と続けた。(c)AFP